2009年5月アーカイブ
ふと、
気が向いた時、
ベッドに横になり、
短編を一つ読む。
起きて、
また横になり、
もう一つ読む。
一つ前の内容は、
もう忘れている。
後に、
その短編を読むと、
忘れているはずの内容を、
不思議と思い出せる。
そのかわり、
前にいつ読んだかは、
忘れている。
伊坂幸太郎さんの「終末のフール」を
読んでいます。
「3年後に世界の終わりがやってくる」
という状況、どうしましょう。
車に家族を乗せて、家財、食糧を乗せて、
渋滞の中を
高速道路に乗って、
安全と噂される場所へ
行きたいと思うかな。
話では、小惑星が地球に
衝突するようです。
誰彼ともなく、すべての者に「余命3年」と。
愛する記憶、気持ち、言葉、
好きな本、好きな音楽、好きな映画、
たくさんの神も、たくさんの仏も、
希望も、あと3年。
あなたなら、
どうしたいですか?
雨の日の夜、つぼみがありました。
暖かくなった季節の雨を合図に芽が出て、
いつの間にか繁った鮮やかな青葉から、
時の流れの早さを感じ、
すこし、愁いに沈んだ感慨をもって、
眺めたり、また忘れたりするのです。

